「メルマガ読んでます」と、直接言われた日
「メルマガ、読んでます!」
イベント会場で、突然声をかけてもらいました。
ほかにも、「去年も買いました」「いつもお世話になっています」と、いろいろな方が苺の花ことばのブースへ立ち寄ってくれました。
毎日画面に向かって書いていると、読んでいる方の顔は見えません。だから、直接言葉をもらった瞬間、画面の向こうに本当に人がいたことを改めて感じました。
約1,400人へ送っていても、書く時は一人
苺の花ことばのメルマガ会員は、約1,400人です。平均すると三割前後の方が開いてくれています。
数字で見れば、多くの方に届いていることは分かります。
それでも、書く時は一人です。
その日に農園で起きたことを思い出し、何を伝えるか考え、文章にして送信する。反応が届かない日もあります。どの言葉が残ったのか、どこで読んでもらったのかは、普段ほとんど分かりません。
だからこそ、「読んでいます」の一言がうれしい。
毎日積み重ねてきた時間が、急に人の顔と結びつきます。
商品のお知らせだけなら、毎日書く必要はない
もちろん、収穫の開始や新商品、販売情報も伝えます。
でも、売るためのお知らせだけなら、毎日書き続ける必要はありません。
苗の状態。栽培で失敗したこと。クルーと仕事をして気づいたこと。家族との出来事。バーニーズの琥珀のこと。
商品とは直接関係がないように見える話も書きます。
なぜなら、お客様が選ぶのは商品だけではないからです。どんな人が、どんな考えで作っているのか。失敗した時にどう向き合うのか。普段の姿を少しずつ知ることで、商品を見る目も変わります。
販売の前に、関係ができている
イベントで初めて会った方なのに、向こうは私の家族や農園の出来事を知っていることがあります。
こちらは初対面でも、相手にとっては毎朝届く文章を書いている人です。
そのため、会話が商品の説明からではなく、「あの話、大変でしたね」「琥珀は元気ですか」と始まることがあります。
販売の前に、すでに小さな関係ができている。
広告の数字だけでは測りにくいですが、農園にとって大きな財産です。
開封率だけでは分からないものがある
メルマガでは、開封率やクリック数を見ることができます。平均して三割前後の方が開いてくださるのは、とてもありがたいことです。
ただ、開封された一通が、その方の中にどのように残ったかまでは数字に出ません。
その日に商品を買わなくても、農園の考えを覚えていてくれるかもしれない。家族への贈り物を探した時に、ふと思い出してくれるかもしれない。上越のイベントで看板を見て、「いつも読んでいる農園だ」と立ち寄ってくれるかもしれない。
売上につながるまでに時間がかかる関係もあります。短期の数字だけで判断すると、その大切な途中経過を見落としてしまいます。
流れてしまう文章を、ブログに残す理由
メールは、時間がたつと受信箱の奥へ流れていきます。
そこで、メルマガで伝えた話の中から、後から読んでも役立つものや農園の考えが伝わるものを、ブログとして整えて残すことにしました。
ブログなら、検索で初めて農園を知った方も読めます。一通のメールでは短くしか触れられなかった背景も、写真や具体例を加えて深く伝えられます。
毎日書くことが目的ではありません。
まだ会ったことのない方と、少しずつ関係をつくること。いつか商品を選ぶ時に、「この農園から買いたい」と思い出してもらうこと。
イベント会場でもらった一言が、続ける意味を改めて教えてくれました。
これからも、うまくいった話だけではなく、迷ったことや失敗したことも書いていきます。完成された農園に見せるより、少しずつ良くしていく過程を正直に伝える方が、苺の花ことばらしいと思うからです。
毎日の一通だけで大きな変化が起きるわけではありません。それでも、同じ人が同じ姿勢で伝え続けると、少しずつ信頼が積み重なります。声をかけてくださった方の存在が、その積み重ねは届いていると教えてくれました。
新潟県上越市の苺の花ことばから、農園の日々をお届けします。


