イベント2日間で、機械が2台止まりました(笑)
越後謙信SAKEまつりが終わりました。
「無事に終わりました」と言いたいところですが、二日間で機械が二台止まりました。
一日目は、わたあめの機械。
二日目は、スムージーの機械。
同じ機械が続けて壊れたのではありません。昨日とは別の機械が、翌日に止まりました。さすがに二日目は、「今度はそっちか」と笑うしかありませんでした。
お客様の前では、ゆっくり会議をしていられない
農園の中で機械が止まったのなら、原因を調べ、必要なら作業を止めて修理できます。
でも、イベント会場では目の前にお客様がいます。商品を楽しみに並んでいる方へ、長い相談が終わるまで待ってもらうことはできません。
まず考えるのは安全です。無理に動かして事故につながらないか、電源を切るべきかを判断します。
次に、今ある道具と商品で何ができるかを考えます。続けられる販売は何か。お客様へ誰が説明するか。止まった機械に人を集めすぎず、ほかの仕事をどう回すか。
こういう時、準備していた手順だけではなく、普段からどれだけ情報を共有しているかが表に出ます。
トラブル中は、正解より優先順位が必要
機械が止まった瞬間に、完璧な正解は出てきません。
それでも、優先順位は決められます。
安全を守ること。お客様へ状況を伝えること。提供できない商品を曖昧に約束しないこと。続けられる販売を止めないこと。
全員がそれぞれ良かれと思って動いても、優先順位が違えば現場は余計に混乱します。だから、トラブルの時ほど「今は何を一番にするか」を短い言葉でそろえることが大切です。
壊れた後に残すのは、反省ではなく次回の準備
イベントが終わった後、「大変だったね」で終わらせれば、来年も同じことが起きます。
事前の試運転は十分だったか。延長コードや電源容量に無理はなかったか。予備の機械や消耗部品は必要か。故障した場合の代替商品を決めていたか。問い合わせ先や説明書をすぐ出せる状態だったか。
思い出せるうちに書き出し、次回の持ち物リストと手順へ加えます。
失敗は、気合いで忘れるものではありません。次の準備項目へ変えるものです。
一人しか分からない状態をつくらない
もう一つ見直したいのは、故障した時に誰が対応できるかです。
機械に詳しい一人だけが原因や復旧方法を知っていると、その人が接客中や休憩中だった時に現場が止まります。電源の切り方、確認する場所、触ってはいけない部分、メーカーへの連絡方法を、最低限は複数人で共有しておく必要があります。
そして、機械を見る人、列のお客様へ説明する人、ほかの商品を販売する人を分ける。全員が故障した機械の周りへ集まると、売り場全体が止まってしまいます。
トラブル対応は、修理の知識だけではありません。お客様を不安にさせず、残った仕事を動かし続ける役割分担も含まれます。
次回は、営業前の試運転を記録に残し、予備の延長コード、工具、連絡先、代替メニューを一つの確認表にまとめます。「誰かが覚えているはず」ではなく、初めて参加する人でも確認できる状態にすることが目標です。
「何も起きなかった」は、準備の結果かもしれない
イベントで問題が起きなければ、準備のありがたさは目立ちません。
予備の道具も、確認表も、使わずに終わることがあります。それでもいい。使わなかったから無駄なのではなく、必要な時に慌てないために用意しています。
二日間で機械が二台止まったことは、少し高い授業料でした。
ただ、今年のトラブルを来年の「普通の準備」に変えられれば、失敗した意味は残ります。
無事に終えるというのは、何も起きないことではありません。何か起きても、お客様とクルーの安全を守りながら、その場を前へ進められることなのだと思います。
今回の二日間は、機械の弱点だけでなく、農園のチームとしてどこまで対応できるかを見せてくれました。止まった機械は困りものですが、見つかった課題は、次回までに直すことができます。
新潟県上越市の苺の花ことばから、農園の日々をお届けします。


