「メルマガ読んでます」と、直接言われた日

2026年10月26日 2026年10月29日
「メルマガ読んでます」と、直接言われた日

「メルマガ、読んでます!」

イベント会場で、突然声をかけてもらいました。

ほかにも、「去年も買いました」「いつもお世話になっています」と、いろいろな方が苺の花ことばのブースへ立ち寄ってくれました。

毎日画面に向かって書いていると、読んでいる方の顔は見えません。だから、直接言葉をもらった瞬間、画面の向こうに本当に人がいたことを改めて感じました。

約1,400人へ送っていても、書く時は一人

苺の花ことばのメルマガ会員は、約1,400人です。平均すると三割前後の方が開いてくれています。

数字で見れば、多くの方に届いていることは分かります。

それでも、書く時は一人です。

その日に農園で起きたことを思い出し、何を伝えるか考え、文章にして送信する。反応が届かない日もあります。どの言葉が残ったのか、どこで読んでもらったのかは、普段ほとんど分かりません。

だからこそ、「読んでいます」の一言がうれしい。

毎日積み重ねてきた時間が、急に人の顔と結びつきます。

商品のお知らせだけなら、毎日書く必要はない

もちろん、収穫の開始や新商品、販売情報も伝えます。

でも、売るためのお知らせだけなら、毎日書き続ける必要はありません。

苗の状態。栽培で失敗したこと。クルーと仕事をして気づいたこと。家族との出来事。バーニーズの琥珀のこと。

商品とは直接関係がないように見える話も書きます。

なぜなら、お客様が選ぶのは商品だけではないからです。どんな人が、どんな考えで作っているのか。失敗した時にどう向き合うのか。普段の姿を少しずつ知ることで、商品を見る目も変わります。

販売の前に、関係ができている

イベントで初めて会った方なのに、向こうは私の家族や農園の出来事を知っていることがあります。

こちらは初対面でも、相手にとっては毎朝届く文章を書いている人です。

そのため、会話が商品の説明からではなく、「あの話、大変でしたね」「琥珀は元気ですか」と始まることがあります。

販売の前に、すでに小さな関係ができている。

広告の数字だけでは測りにくいですが、農園にとって大きな財産です。

開封率だけでは分からないものがある

メルマガでは、開封率やクリック数を見ることができます。平均して三割前後の方が開いてくださるのは、とてもありがたいことです。

ただ、開封された一通が、その方の中にどのように残ったかまでは数字に出ません。

その日に商品を買わなくても、農園の考えを覚えていてくれるかもしれない。家族への贈り物を探した時に、ふと思い出してくれるかもしれない。上越のイベントで看板を見て、「いつも読んでいる農園だ」と立ち寄ってくれるかもしれない。

売上につながるまでに時間がかかる関係もあります。短期の数字だけで判断すると、その大切な途中経過を見落としてしまいます。

流れてしまう文章を、ブログに残す理由

メールは、時間がたつと受信箱の奥へ流れていきます。

そこで、メルマガで伝えた話の中から、後から読んでも役立つものや農園の考えが伝わるものを、ブログとして整えて残すことにしました。

ブログなら、検索で初めて農園を知った方も読めます。一通のメールでは短くしか触れられなかった背景も、写真や具体例を加えて深く伝えられます。

毎日書くことが目的ではありません。

まだ会ったことのない方と、少しずつ関係をつくること。いつか商品を選ぶ時に、「この農園から買いたい」と思い出してもらうこと。

イベント会場でもらった一言が、続ける意味を改めて教えてくれました。

これからも、うまくいった話だけではなく、迷ったことや失敗したことも書いていきます。完成された農園に見せるより、少しずつ良くしていく過程を正直に伝える方が、苺の花ことばらしいと思うからです。

毎日の一通だけで大きな変化が起きるわけではありません。それでも、同じ人が同じ姿勢で伝え続けると、少しずつ信頼が積み重なります。声をかけてくださった方の存在が、その積み重ねは届いていると教えてくれました。

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