いちごの収穫までにかかる日数について
みんなが大好きないちごについて
イチゴ
食用の植物のいちごについて
イチゴ(苺、覆盆子、一期、英: Fragaria)は、バラ科の多年草
一見して種子に見える一粒一粒の痩果が付いた花托部分が食用として供される。
明治時代から広く日本国内各地で生産されるようになったオランダイチゴ属は、
日本語では「苺」と表記される場合が多い
6倍体の種はモスカーターの一種が知られており、
ヨーロッパ中部からロシアにかけて分布
かつての旬は、
露地栽培の収穫期にあたる春から初夏とされていたが、
温室栽培の技術発展に伴って、秋から翌年春まで多く流通するようになった
赤色ができるだけ均一で、
表面の粒がくっきりしていて、ツヤがあるものが市場価値の高い良品とされる
受精すると花托の肥大が始まるが、
一部受精していない雌しべがあるとその部位の肥大が弱くなる。
したがって形の整った果実を作るためには、全ての雌しべが受粉するようにする。
実際の栽培においては雌しべの先端部が未熟なまま開花するため、
均一な成長が行われるために花芽形成期の施肥と温度管理が行われる。
「いちご」の語源について
「いちご」の語源ははっきりしない。
『日本書紀』には「伊致寐姑(いちびこ)」、『新撰字鏡』には「一比古(いちびこ)」とあり、これが古形であるらしい。
『本草和名』では、蓬虆の和名を「以知古」、覆盆子の和名を「加宇布利以知古」としており、近代にオランダイチゴが舶来するまでは「いちご」は野いちご全般を指していた。
辞典によっては「莓」が見出しになっていて、「苺」は本字としていることがある。
現代日本では「苺」、現代中国では「莓」を通常使う。
英語のstrawberryは「藁 (straw) のベリー (berry)」と解釈できるが、そう呼ぶ理由ははっきりしない。
「いちご」の栽培の歴史について
イチゴの栽培は古代ローマでは既に行われており、14世紀から16世紀にはいくつかの品種が栽培されていた。
北米原産のバージニアイチゴは、探検家や植民者によって16世紀前半から18世紀半ばにかけてヨーロッパへ持ち込まれた種で、植物園を通じてヨーロッパ各地に普及した。
チリイチゴは18世紀初頭から19世紀半ばにかけてヨーロッパへ持ち込まれた種で、こちらも植物園を通じてヨーロッパ各地に普及した。
20世紀前半に創業したアメリカ合衆国のDriscoll’s社は、イチゴを始めとしたベリー種の栽培で急成長し、世界最大手の企業となった。
イチゴは土地にあった特有の栽培法を用いることで、世界各地で栽培が行われている。
中国・韓国・台湾・日本は多雨湿潤気候に属しており、本来はイチゴの栽培に好適な気候ではないが、ビニール被覆による保温と雨除けを用いた栽培技術が普及している。
摘み取り作業は、色の判断と実を傷つけない繊細な動きが求められることから機械化が難しく、長らく手作業で摘み取られていた。
アメリカ合衆国では露地栽培が主流であるため、中腰での作業が長時間続く重労働であり、外国人労働者の仕事であった。
不法移民の取り締まり強化や人手不足で賃金が上昇しているため、
中腰にならずに済むハウス栽培が増加しているほか、
摘み取りからパック詰めまでを単独でこなすロボットの開発が行われている。
「いちご」の日本での歴史について
イチゴが一般市民に普及したのは1800年代であり、本格的に栽培されたのは1872年(明治5年)からである。
日本での生産量は年間約20万トンであり、そのほとんどは温室型の促成栽培で11月から翌年4月までに生産される。
5月から10月の生産量は1万トン以下であって、5%に過ぎない。
通常は足下の高さの盛り土(畝)に作付けするが、
屈んだ作業となり従事者へ肉体的負担が大きいため、
置き台などを利用し苗の高さを腰まで上げ負担を軽減するなどの工夫もみられる。
「いちご」の栽培環境について
イチゴの栽培適温は17 – 20度とされ、連作は可能であるが、酸性土壌には弱い性質をもっている。
露地栽培における栽培適期は9月から翌年6月で、秋に苗を植え付けて冬を越し、春に実を収穫する。
イチゴは、暖かくなるとランナーと呼ばれる匍匐枝を伸ばし、
その先に子苗ができる性質を利用して、
ランナー切らずにそのまま育苗ポットに植えて根付かせ、
翌年栽培用の新苗をつくる。
親株に近い小苗は奇形果が生じやすいことから、栽培では2番目か3番目の小苗が使われる。
苗は親株につながっていたランナーとは反対方向に花と実ができるため、
植え付けの際には実をならせたい方向に植え、
株元のクラウンと呼ばれる小さな葉のようなものが土に埋まらないように浅めにして畝に植え付ける。
伝染病予防や保温のために、畝に敷き藁やマルチングを施し、
苗が根付くまでに1週間を要するため、水切れを起こさないように管理する。
冬越しは、寒さから守るために寒冷紗などのトンネルがけで保護し、
追肥は冬越し期間中は行わずに晩秋と早春に行って株を充実させる。
春に暖かくなると株は一気に生長し、4月ごろから開花が始まる。
開花期に伸びたランナーは実に栄養が集中するようにすべて切り取り、
開花から30 – 40日後に実が赤く熟して収穫期を迎えるので、順次収穫する。
「いちご」の利用方法について
生食が定番となっており、コンデンスミルクまたはヨーグルトをかけたもの、
イチゴジャム、イチゴジュースなどの材料として利用され、
アイスクリームや菓子に練り込まれることも多い。
他には、ショートケーキ、タルトなどの洋菓子の装飾・トッピングや、
いちご大福などの和菓子の材料としても用いられる。
かき氷のシロップ、牛乳、キャンディーなどのイチゴ味のものの多くはイチゴの成分を全く含まず、
酢酸アミル、アネトールなどを配合して作ったイチゴ香料と赤い着色料で表現されている。
「いちご」の保存方法について
実に水がつくとすぐに傷み、日持ちせず保存には向かないため、
早めに食べきるのが最もよいが、短期は冷蔵保存、長期はヘタを取ってからポリ袋などに入れて冷凍保存する。
いちごは傷みやすいため、洗わずに保存するのがポイントです。
冷凍するときは、いちごを水洗いしてヘタをとり、水分も取り除いてフリーザーバッグに入れて冷凍室へ
「いちご」の栄養成分について
一般的なイチゴの可食部の成分は、日本の『食品標準成分表』によれば約90%が水分であり、
糖質が約10%、タンパク質、食物繊維が約1%であり、総カロリーは100グラム(g)で35キロカロリー(kcal) である。
イチゴに含まれるビタミンCは、粒の大きさにもよるが、
おおよそ10粒ほど食べると1日に必要とされるビタミンCが摂取できるといわれている。
「いちご」の生育生態について
イチゴは花の段階で、萼や雄蕊・雌蕊がつく土台となる花托が小さな円錐形を成しているが、
これは花に集まったミツバチなどが花托の上でクルクル回ることで確実に受粉するするのを助け、
花托が肥大して形のよいイチゴを実らせることにつながっている。
苗がウイルスに感染すると根の成長が阻害され、果実の大きさが小さくなる等の障害を起こすため、
茎頂培養によるウイルスフリー苗(メリクロン苗)が種苗専門の生産業者により育成されている。
多くの人が果実だと思って食べているいちごの赤い部分は、
「花托」または「花床」と呼ばれる花の付け根の部分で実ではありません。
いちごの実は表面についている粒を指します。
「いちご」の種類について
2016年11月14日の時点では、登録品種は258種、そのうち登録維持されているのは129種。
大粒の九州産「とよのか」、実がしっかりしている栃木産の「とちおとめ」、
酸味が控えめの静岡産「章姫」、香りが強くほどよい酸味の「紅ほっぺ」、
大粒品種の「あまおう」など、それぞれに特徴を持たせた品種がよく知られる。
「いちご」の旬について
本来は初夏が露地栽培品の旬であるが、
1990年代以降はクリスマスケーキの材料としての需要が高まる
12月から年末年始にかけて出荷量が最も多くなる傾向がある。
秋口は露地栽培品とハウス栽培品は端境期であるため、
生食用のイチゴはほぼ全量を輸入に頼っているが時間や鮮度の問題があるため、
青森県の下北地方では端境期を狙ったイチゴ栽培が盛んになっている。
「いちご」の栽培権利について
これらの品種は植物新品種保護国際同盟より知的財産の概念が導入されており、
該当品種栽培が権利化された国で販売する場合、
栽培者はその品種の開発者に対して栽培料を支払うこととなっている。
日本政府はロイヤリティーの支払いを強い姿勢で求めたため、
韓国では章姫、レッドパール、とちおとめ等を交配して、雪香、苺香、錦香等が開発さた。
実際、2010年代の韓国産品種の輸出量は日本産品種の輸出量を圧倒しており、
農林水産省は日本産品種を交配して作られた韓国産品種がアジア市場に流れたことにより、
日本のイチゴ業界は5年間で最大220億円分の輸出機会を失ったと推計している。
それより前には「麗紅」も人気の品種でしたが、
今では世代交代が進み、現在市場に出回っている主な品種は非常に増えています。
現在では「あまおう」「紅ほっぺ」「とちおとめ」「さちのか」「さがほのか」が5大品種となり、
この5品種だけで全生産量の8割近くを占めているそうです。
「いちご」の旬について
いちごの本来の旬は、春から初夏にかけての5~6月頃です。
いちごには数多くの品種があり、それぞれ違った特徴を持っています。
真っ赤な見た目と、甘酸っぱい味わいがたまらないいちごには、いくつか品種があります。
旬は11~5月頃までで、3~4月にピークを迎えます
果肉は果心部も赤色に染まり、いちご本来の強い甘味と酸味を楽しめます。
よく熟した果実は香りもよく、甘いココナッツのような香りが感じられます。
とちひめの形は円錐形で粒ぞろいがよく、果皮の色は光沢のある濃赤色のいちごです。
果肉がとてもやわらかく、
輸送に適さないことから市場出荷には向かないため、
生産地の栃木県でしか食べられない幻の品種といわれています。
旬の時期は12月中旬から5月中旬頃まで、食べ頃は2~4月にかけてです。
やわらかい果肉はとてもみずみずしくて糖度が高く、酸味は控えめながら濃厚な香りも魅力です。
鮮紅色の果皮はつやがありますが、果心部は白いのが特徴です。
果肉はやや固めで軽い歯触りがあり、甘味が強くまろやかな酸味が特徴です。
いちごの旬のほとんどが12月頃から6月頃までですが、
品種によっては夏や秋に収穫される珍しい品種もあり、8~9月頃に最盛期を迎えるものもあります。
果実の先端に白や緑色の部分が残っていないものは、完熟していて糖度が高い傾向にあります。
<h2>品種によっても異なるいちごの味わいを楽しもう</h2>
いちごは品種が多く、さまざまな大きさや味、色合いを楽しむことでができます、
本来は春から初夏にかけて旬を迎えますが、
一般的な旬の時期はハウス栽培の技術が進んだこともあり、12月頃から5~ 6月頃までです。
明治時代に農業が近代化されるにつれ、欧米からさまざまな種苗が導入されるようになり、
1900年ごろには外国品種を使った営利栽培が始まっています。
園芸学では、木の実は草の実は野菜と分類します。
いちごの表面にあるツブツブは種ではなく、ひとつひとつが果実です。
一粒のいちごは、200個から300個の果実が集まった「集合果」。
いちごはビタミンCが豊富で、みかんやグレープフルーツの約2倍。
いちごは先端部から熟していくため、ヘタの部分よりも先端のほうに糖が多く蓄積しています。
「いちご」の豆知識
カレンダーを見ると22日の1週間前が15日。
いちごは世界各国で食べられていますが、生食での消費量は日本が世界一だとも言われています。
日本のいちごは品種も約300種と大変多く、世界全体の品種の半分以上が日本のものだという説もあります。
日本のいちごは海外でも人気が高く、輸出も増加傾向にあります。
日本では生食用の品種が主流ですが、国によっては酸味が強く固い品種を育てているところもあります。
離乳食には子どもの味覚を形成させる目的があります。
いちごにはキシリトールが含まれているので虫歯予防にもなります。
離乳食に向いている品種は、酸味が強いものよりも甘みをしっかり感じられるもの。
「あまおう」「アイベリー」などは糖度が高く、酸味のバランスもよいので、子どもに好まれやすいです。
アレルギー反応が出る可能性もあるため、
初めて与えるときは、加熱したいちごをスプーンで1さじだけ食べさせ、様子を見ましょう。