いちご(越後姫・桃薫)の為の特注品
From:高橋和樹
「高橋さん、カントリーに培土届きましたので都合のいい時に持っていってください。」
※カントリーとは生産者の共同利用施設でカントリーエレベーターとも言われる。
JAの資材の担当の方から連絡が入ってきた。
何が届いたかというと数週間前に頼んでおいたいちご専用培土がカントリーエレベーターに届いた。
受注生産だから頼んでから大体3週間ぐらいで届くから2月の末頃に届くように早めに頼んでおいた。
1度では載せきれないので何度も往復をして苺の花ことばに運び込む。
苺栽培をしていて一番重たいものを持つ作業かもしれません(笑)。
そして、
頼んでおいた特注のポットも無事に届いた。
こちらも特注でスリットと言われる切れ目をポットにつけている。
多分一般的なポットだと底に穴が1つだけのものです。苺の花ことばではよりよい苺苗作りをする為にスリットを入れているものを使っています。
スリットの数が8スリット入っている特注品です。(全て8スリット入りで水捌け性能が抜群です。)
さらにいうとポットの大きさもほとんどの農家さんが使っている9cmではなく10cmポットを使用しています。
(もっと小さいポットで栽培している方もいらっしゃいます。)
スリットが入っているか、入っていないかで水捌けが変わり根張りが変わります。どう変わるかというとスリットが入ってないポットの場合根巻きをしてしまい根っこにダメージを受けて定植時には根っこが痛んで茶色くなるという現状が起こってしまいます。スリットが入っているポットの場合は、水はけが良いので根巻きをせずにポットの底面に根っこが全体的に広がります。そうすると下の写真のようにクラウンの太いしっかりとした苗が作ることができます。クラウンの太さが1cm以上に仕上がります。
さらにポットの大きさを1cm大きくするだけで培土の量が多くなり根張りができる面積が変わり根張りが良くなります。
ほんのちょっとの違いですが、このちょっとの違いの積み重ねが後々大きな違いに変わってくる。
じゃあ、なんで他所はやらないのかというとポットが1cm大きくなると管理する場所が広くなる。
→場所問題。
さらにポットの値段も上がる。スリットを入れるとさらに追加料金がかかる。
→原材料問題。
販売する値段を自分で決められない市場出荷をメインとしている方は、いかに経費を削減するかということをより大事にしている為仕方がないことなのかなと思っています。どれだけ量よりも質にこだわっていい苺を育てたとしても卸値が同じなら少しでも経費を削減したいと思いますよね。
このポットを10cmにするだとかスリットを入れるのとかは、苺の花ことばはお客様と直で繋がっているからこそできることだと思っています。
今回ポットの話が出たので家庭菜園をされる方に1つアドバイス。
今ホームセンターでは、色々な色のポットが出ていますが、青系と黄色系のポットは避けてください。
なぜかというと青と黄色系は害虫が集まりやすい色だからです。
昔は、青が好きだからと言って青のポットを注文していた
(更に黄色も・・・)
自分がお伝えしました・・・。