いちごを収穫したい時期に合わせる為の計算方法
いちごを早く収穫する為の冷蔵処理の方法
いちごの冷蔵処理をするため準備について
いちごを早く収穫する方法があるって聞いたけど
どんなことをするのか教えて。
そうだね、冷蔵処理という方法があるから
その準備の仕方から教えていくね。
こちらのページではいちごを早く収穫する為の冷蔵処理の方法について説明します。
いちごの冷蔵処理に必要な準備
1:いちごの苗を入れる大きな保冷庫(冷蔵庫)
2:いちごの苗を積み重ねる為の容器(コンテナ)
3:1ヶ月前から肥料を切った苗(クラウンの太さは1cm程度が望ましい)
いちごを収穫したい時期に対して計算をして冷蔵処理を開始する。
計算方法については、
いちごを収穫したい時期に合わせて準備をする為の計算方法を参照
1〜3の準備が揃ったら
まずは、 いちごの苗を集めるところから始めます。
いちごの苗を集める
苺の花ことばでは、こちらのコンテナ(コンテナの消毒についてはこちら)を使用しています。
苺の花ことばの育てているポットのサイズは10cmポットなので
このコンテナに入る個数は、4×6=24個入れます。
花ことばのハウスには 1棟2760株植えるので115コンテナ最低準備します。
そして、
予備苗として1コンテナ分追加の合計116コンテナ分で準備します。
このコンテナは元々百合の球根を運ぶのに使われていた中古コンテナです。
新品で購入すると1個1,000円以上するので近くに花を育てている農家さんがいる場合は
余っているコンテナがないか聞いてみるのも良いかもしれませんね。
コンテナの中に24株づつひたすら入れる。
個数を入れ間違えないように注意する。
いちご苗がデカすぎてはみ出てます。
農薬散布→積み上げ
集めた苗は、1度成長抑制剤(ビビフルフロアブル)を散布してから軽トラに積み上げる。
苗を軽トラに積み上げたら巨大な冷蔵庫に持っていきます。
もし近場に貸し出してくれる保冷庫がない場合は、
遮光100%のビニールをかけたパイプハウスにクーラーを設置するという方法もあります。
冷蔵庫に搬入
軽トラで運んだ苗を 冷蔵に再度高く積み上げ直します。
いちごの苗がデカすぎてはみ出ているので
いちごの苗葉っぱが傷まないように慎重に重ねていきます。
ひたすら積み上げます。 高さで9段分大体3mぐらいの高さになります。
この作業を軽トラで3往復分します。(なかなかの重労働です。)
予定個数分積み上げて完成です。
冷蔵庫での温度管理
冷蔵庫の温度は約12℃を25日間水も与えずひたすら
花芽分化(花の元になる部分)が成長するのを待つだけです。
また20日ぐらい経ったら花芽分化の成長具合を顕微鏡で調べます。
このやり方で約90%前後の開花率になります。
その年によっていちごの開花率が悪かったり良かったりします。
今までの経験上で言えることは、
いちごの苗のクラウンが細いと花芽分化をしない(しにくい)と言うことです。
まずは、開花率を上げるためにいちごのクラウンを太くする必要があります。
冷蔵処理の方法のまとめ
- 1:成長抑制剤を散布する。
- 2:コンテナにいちご苗を入れる。
- 3:12℃の保冷庫に25日間入れる。(その間何もしない)
- 4:20日ぐらいになったら1度花芽分化のステージを確認する。
- 5:ステージ確認後冷蔵庫から出す日程を決める。
- 6:冷蔵庫から出して1日後に定植をする。