苺の栽培管理について

2022年10月15日 2023年05月03日
苺の栽培管理について

苺の栽培管理について

簡単に説明すると
①苗を準備する。
すべて購入する場合は、定植までに準備
親株から作る場合は、10月に親株定植→越冬→翌年の3月にハウスに入れて保温→ランナーを成長させる→7月20日前後に採苗&ポット仮挿し→定植まで育苗
②9月下旬から10月上旬に定植(ハウスに定植)
③11月頃開花→受粉→1月中旬頃収穫 開花→受粉→収穫を6月頃まで繰り返す
④6月頃収穫終了
⑤7月頃ハウスの片付け
⑥7月20日採苗・・・

という感じで①〜⑥を繰り返し行います。

このページでは①の苗を準備するを説明します。

①苗を準備する

では、より細かく説明します。
苺を栽培する場合どの状態からスタートをするのかを考えなくてはいけません。

①購入した苺の苗を定植する。
②購入した苺の苗を親株として育てて、親株から出たランナーを採苗してポットに挿して、育てた苗を定植する。
       
赤い○で囲まれているランナーが成長すると青い○で囲まれているランナーになる。
これを成長させていくと多くのランナーが採苗できる。(1本の親株から約30〜50株取れる)

①の場合は、だいたい定植時期に販売しているので苗を購入してそのまま定植すれば問題ないです。
だだし、ホームセンターなどで販売している苗は、1株300円前後します。(結構高いんですよね。。。)
沢山苗を植えたい場合は、②の方法をオススメします!数株植えるなら①の方が良いですね!
勿論当園は②の方法で苗を準備しています。

②の場合は、まず親株の準備をします。

購入した親株をプランターに定植します。時期は、10月上旬頃
プランターについては、100円均一で売っているプランターで問題ありません(底がメッシュの用に水滴が落ちやすい物がオススメです)

※右側が定植後の親株の様子 左側が越冬後の親株の様子

プランターでの培地は、プランターの下部部分は籾殻をほぼ敷き詰めています。
籾殻が準備出来ない方は、ダイソーの園芸コーナーで販売している【増える土】を培地に使ってもいいと思います。(中身はピートモスです。)
そして、上部数センチに赤玉・木炭・ピートモスを1:1:1に混ぜた物を敷きます。

プランターに培地を敷き詰めれたら、定植をします。
上記の右側の写真の様に定植します。
プランターに定植する間隔は3株の方もいれば4株の方もいます。
(私は4株の間隔で定植しています。)
植える時にプランターの培地よりもポットの培地が1〜2cm浮いている形で植えましょう。
理由は、平な状態で植えると苗が培地を引き込んでプランターの培地よりも数センチ下がるからです。

定植が終わったら、親株の準備は終了です。

雪が降り始めたら、親株の上に直接雪がかぶらないようにパオパオや白い遮光などをかけてあげます。
そのまま置いておくと雪が溶けて外に苗が出てくると取りに食べられる可能性があるのと直接雪に苗が当たると痛みやすくなります。

次に親株を育て始めます。

3月頃雪も溶け始めるので、プランターに定植した親株を保温をします。
保温する為にハウスの中に入れてあげます。
この時に初めて親株に肥料を与えます。
肥料は、IB化成を1株あたり5〜10粒です(IB化成の効き目は約40日ぐらいなので日にちが過ぎた場合追肥をして下さい)エコロングトータルでもOKだし、大塚の溶液土耕6号でもOK。


4月5月くらいに花芽を出してきますが、苺の実を収穫するための苗ではないので花芽は出て来たら欠いて下さい。
上記の左の写真の葉っぱの右側に出ているのが花芽です。
右の写真は左の写真が成長すると右の写真の様に花が咲きます。

7月20日までにランナーを伸ばしていき上記の様になったら、採苗します。
うまく育てれれば、1株から30〜50株ぐらい収穫できます。

苗の採苗とポットへの仮定植の仕方

ランナーを採苗したら上記の青丸の部分を欠きます。

次に上記の→の先のランナーを取ります。
次に上記の右の写真の様にランナーの部分を短くします。

次にポットに上記の写真の様に挿します。

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※当園のポットは、初シーズンは9cmポットの8スリット
2シーズン目は10cmポットの8スリットを使用しています。
普通のポットよりもスリットが入っている為水はけが良くなり根巻防止になります。

ポットの中の培地について
ポットの中の培地は、プランターで使用した赤玉:木炭:ピートモスを1:1:1の割合で用意したものを入れます。
ポットの大きさは、9cm〜10cmと好きなポットの大きさを選びます。
培地の多い方が、比較的大きい苗が出来るとされています。ポットを大きくするとその分培地の量も増えます。
40Lの培地を9cmに入れた場合約130ポット
40Lの培地を10cmに入れた場合約90ポット
になります。(※培地の詰め方のよってポット数の差は出ます。)

ポットに苗を挿したらたっぷりと水を与えます。
それから、遮光率約50%の遮光カーテンの下で管理します(日陰または屋根のある場所)


苗を挿しをして根張りを確認出来るまで遮光カーテンの下で管理します。
遮光カーテンの下で管理にないと苗が萎れてしまい根張りをする前に枯れる可能性が高くなります。
苗挿しをしてから1週間は、1〜2時間おきに(葉っぱが乾いて来たら)葉水を与えてあげます。
※根っこが生えていなくても葉っぱさえ濡らしておけば枯れることはありません。水の与えすぎもよくありませんので注意して下さい。
葉水=葉っぱが濡れる程度の水やりのこと       

遮光カーテンの準備の仕方について詳しくはこちら↓

約1週間葉水を行い根張りが確認出来たら、一安心です。
根張りを確認後IB化成を約2〜3粒(粒の大きさによります)をポットの脇に置きます。    

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現在は、作業効率等を考えてプロミックを1粒おいています。

そして、遮光カーテンは外します。
水管理に関しては朝夕の2回の灌水を行います。
量で言えば、ポットから水が滴り降りてくるぐらいです。
※昼間に灌水を行うと灌水した水が太陽光を受けて暑くなり根っこにダメージを与えてしまいます。

8月中は、随時葉欠きを行います。葉っぱの展開スピードは約1週間で1枚展開していくので8月中で約4枚展開します。

越後姫の栽培マニュアルでは、IB 化成を2.3粒で行っていますが苗を大きくする為には、液肥(養液土耕6号)を随時与えて下さい。

9月になったら、花芽分化を促進させる為に液肥を与えるのを中止して下さい。
IB化成については約40日(灌水量&雨の量によって肥料の効きが変化する)で切れるので問題ありません。

苺は病害虫(越後姫の場合は、うどん粉病)によわいので育苗期間中に防除&葉欠きにより妨害中の発生を抑えるとともに葉欠きを行い病害虫を無くす様にして行きます。

苺の苗の育苗が終われば次に苗の定植に入ります。
次に進む
↓↓↓

②苗を定植する

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