苺(越後姫)の赤くなるなり方について
From:高橋和樹
結構大きいいちご(越後姫)ですよね。
1歳の娘の手と比べようかと思いましたがいちごを食べたいがあまり速攻で握り潰される可能性を考えてやめました・・・。
このいちごハウスのいちご(越後姫)は予想だと2月上旬ぐらいかなぁ〜と思ってた。
でも冷蔵処理をしたけど失敗して(12月ごろ収穫できる予定のいちごの花芽が飛んで)
12月の収穫が出来なくなったいちご苗から収穫できたものです。
ちょっと専門的な話になりますが花芽についての説明花芽とは育つといちごの花になります。
いちごの花は、育つといちごになります。
花芽が飛ぶとは、業界用語で本来収穫できるはずのいちご(越後姫)の花芽がなくなることによって収穫できなくなるということです。
次の花芽が育つのに1ヶ月以上かかるので1ヶ月上収穫がなくなるといういちご農家には恐ろしい現象のこと。
50%の花芽が飛ぶと1ヶ月の給料50%カットと同じ。
ちなみに今回冷蔵処理したいちごハウスの1棟は40%ぐらい花芽が飛びました・・・onz。
冷蔵処理をした苗は、まだ暑い時期にいちごハウスに植えるので花芽の成長が進んでいない場合
いちごハウスに定植すると花芽が飛ぶという現象が起きる可能性があります。
1番果が収穫できた苗の2番果の成長は今(1月中旬)の様子
これはあと1週間ぐらいかな〜。種から赤くなると調子がいい証拠です。
これはあと1〜2週間ぐらいかなぁ〜
これはあと2〜3週間ぐらいかなぁ〜
苺(越後姫)の赤くなるなり方について
市場出荷の場合は3番目の写真で収穫です。4番目の写真での収穫の場合は取り遅れになります。
ただ見て分かるように3番目の写真ってヘタの近くまで赤くなってないですよね。
ということは、
甘みが乗る前に収穫してしまうということです。
というより青臭さが残っています。
収穫して数日経てば自然と赤くなってくるのでスーパーに並ぶ時には赤く見えると思います。
当園の場合は、4番目の写真から更に数日待って完熟での収穫となります。
この数日の差が市場出荷と農園直送だからできる他のいちご(越後姫)との差になります。
市場出荷の場合は、流通に時間がかかるため未完熟収穫でも仕方がないですね。
苺の実が収穫までの大きくなる時の順番は
薄緑(肥大中)
↓
白(白くなったら大きさがほぼ決まります。)
↓
先端が赤くなる
↓
徐々にヘタの方まで赤くなる
↓
ヘタの近くまで赤くなって収穫
家庭菜園されている方は、ヘタの近くまで待ってから収穫して下さい。
ただ完熟まで待つと鳥などに先に食べれられる可能性があるので気をつけて下さいね。