いちご栽培における凡事徹底
凡事徹底
凡事徹底とは、 「普段なんでもないような当たり前のことを”徹底的に行う”こと。
または,当たり前のことを他の追随を許さないぐらいに極めること」
という意味の四字熟語です。
いちご栽培における凡事徹底とは?
いちご(越後姫・桃薫)栽培においての凡事とはなんなのか?
それは、
灌水を適したタイミングに適した量を与える。
適したタイミングに適した温度にハウス内の温度を管理する。
適したタイミングに適した湿度にハウス内の温度を管理する。
適したタイミングで適した葉欠き、芽欠きなど苗管理をする。
適したタイミング(苺の花ことばの場合は完熟収穫)で収穫をする。
上記のことを毎日365日24時間常に適したタイミングで行うこと。
上記のことを適したタイミングで行うためには、
自動で行える設備や設備を扱える人材教育
また
先を見越した人員配置が必要がある。
上記のことは、当たり前なんだけど
その当たり前を常に当たり前にする必要がある。
その当たり前が一番難しい。
ハウスの異常値について
例えば上記のグラフのように
夜温の上がり方がまた変な感じになっている場合もある。
このような異常値が出た場合は、いちごにとって良くないからすぐに原因を追求していく。
原因追求の仕方について
赤丸で囲ってある所夜間は、ヒートポンプ(大型のクーラー)を切ってあるのでもしかして温度センサーがおかしいのか?
など原因を洗い出していきます。
原因になりそうなことをピックアップしてそれを1つ1つ潰していきます。
1つ1つ潰していって異常値が直ったら原因が特定できます。
原因が特定できたら、次にならないように他のハウスも対策をしていきます。
こういう異常値については毎日の環境を数値で見える化してないと絶対に異常に気が付けません。
だから、
現状を把握する数値化がよい苺を収穫するための最低条件になります。
最後の最後は、カン。だけど・・・。
どんな仕事も最後の最後は、カンだけど、最終的なカンになる前に選択肢をできる限り少なくする。
100個ある選択肢の中から適当に選ぶカンと選択肢をできる限り少なくした最終的に選択するカンは、同じカンでも天と地ほど差がある。
ただのカンじゃあ、良いイチゴは作れない。
植物の生育生体を理解していちごにとってベストな環境を理解してハウスの環境を整えてハウス内の数値を確認して誤差を修正する。
当たり前のことなんだけど、これを全て行うことによって喜んで貰えるいちごが届けられる。
当たり前なんだけど、やっぱり当たり前が一番難しいですね。